cssで使える色名称

Cascading Style Sheets(CSS) では十六進数、十進数表記の他以下の色名称が使えます。順番はピンク系、赤系、燈系、黄系、茶系、緑系、シアン系、青系、紫系、白系、灰系の順です。また色名称は大文字小文字を区別しません。例として LightGoldenrodYellow は lightgoldenrodyellow のように表記されます。ここでは「らくだのこぶ」になぞえてキャメルケース(camelcase)という方式で書き表しています。

X11 color names

これらの色名称は、X11 color names と呼ばれ、X Windows System において rgb.txt というテキストファイルが元になっており、最初のバージョンのMosaicやNetscape Navigator が Web colors のリストとして採用した。W3C では SVGCSS Color Module Level 3 で採用されている。

日本語で灰色のgrayはgreyとも綴りgrayはアメリカ英語、greyはイギリス英語とか、どちらを使っても間違いではないようです。犬種のグレイハウンドはgreyhoundでgrayhoundとは綴らないので注意して下さい。またIE(Microsoft Internet Explorer)6,7ではgreyはサポートされずlightgreyのみサポートされ逆に、lightgrayがサポートされないという困った事になっています。

lightgrey => IE6,7サポート、ただしlightgrayはサポートされない。
darkgrey, grey, dimgrey, lightslategrey, slategrey => IE6,7ではサポートされない。

参考:
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/color_value

Web Accessibility

色の使用はwebページの見栄えを良くする要素であるが、webアクセシビリティ(accessibility)に配慮することを忘れてはならない。webアクセシビリティとはwebページを訪問する高齢者、障がい者を含む誰もが問題なく利用できる状態または、その尺度をいいます。例えば<img src="url" alt="画像の内容">のようにimgタグには必ずalt属性に代替テキストを付加するというような事です。

W3C Web Accesibility Initiative(WAI) では webアクセシビリティを向上させるためのガイドラインを Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0 をW3C勧告としました。

WCAG 2.0 では色の使用について以下の記述があります。
1.4.1 Use of Color: Color is not used as the only visual means of conveying information, indicating an action, prompting a response, or distinguishing a visual element. (Level A)
1.4.1 色の使用:情報の伝達、動作を示す、反応を促す、視覚的な要素を見分けるなどの視覚的な意味だけに色を使用しない。

上記の記述だけでは具体的に何をどうすれば良いかなど理解しづらいので WCAG 2.0 を理解して実践するためのガイドとして Understanding WCAG 2.0 という文書が公開されています。この文書の Understanding Success Criterion 1.4.1 [Use of Color]に具体的な例が記述されています。
Examples of information conveyed by color differences: “required fields are red", “error is shown in red", and “Mary's sales are in red, Tom's are in blue". Examples of indications of an action include: using color to indicate that a link will open in a new window or that a database entry has been updated successfully. An example of prompting a response would be: using highlighting on form fields to indicate that a required field had been left blank.
色の違いによる情報の伝達の例:「要求される項目はred」、「エラーはredで示される」、「マリーの売上はred、トムはblue」。動作を示す例:リンクが新しいウィンドウで開く事や、データーベースの項目が更新に成功した事に色を使用する。反応を促す例として:フォームの必須項目が未入力である事を示すためにハイライト表示する。

参考:
JIS X 8341-3:2010 解説
WCAG 2.0 日本語訳
Understanding WCAG 2.0 日本語訳

色という言葉或は文字の定義又は意味、イディオム、表現法など

dictionary.com

color[ kuhl-er ] カラー
noun 名詞
  1. the quality of an object or substance with respect to light reflected by the object, usually determined visually by measurement of hue, saturation, and brightness of the reflected light; saturation or chroma; hue.
    その物体によって反射される光を拠り所にすることの物又は物質の品質。通常、色相(hue:ヒュー)、彩度(saturation:サチュレイション)、反射光の輝度の計測により視覚的に決定されるもの。彩度(saturation:サチュレイション)あるいは彩度(chroma:クロウマ)、色相(hue:ヒュー)。
  2. the natural appearance of the skin, especially of the face; complexion:
    She has a lovely color.
    その肌のその自然に出現、特にその顔の。顔色(complexion:コムプレクション):
    彼女は愛らしい顔色をしている。
  3. a ruddy complexion:
    The wind and sun had given color to the sailor's face.
    血色の良い顔色:
    その風と太陽は船乗りの顔に色を与えていた。
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ImageMagick <https://imagemagick.org>

-modulate オペレータによる色相(hue)の変換例。
-modulate 輝度brightness[, 彩度saturation, 色相hue]
引数は%値で、100は変化なし。表示がなければ100を意味する。
magick rose: -modulate 100,100,0 mod_hue_0.gif
magick rose: -modulate 100,100,33.3 mod_hue_33.gif
magick rose: -modulate 100,100,66.6 mod_hue_66.gif
magick rose: -modulate 100,100,100 mod_hue_100.gif
magick rose: -modulate 100,100,133.3 mod_hue_133.gif
magick rose: -modulate 100,100,166.6 mod_hue_166.gif
magick rose: -modulate 100,100,200 mod_hue_200.gif

*rose:はビルトインイメージ。magick はバージョン7系のコマンド名で、バージョン6系はコマンド名が convert となっています。
  • cyan rose
    0
    red <=>
  • blue rose
    33.3
    red => blue
  • orchid rose
    66.6
    red => orchid
  • red rose
    100%
    no-op
  • yellow rose
    133.3
    red => yellow
  • green rose
    166.6
    red => green
  • cyan rose
    200
    same as 0

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角川 新字源

『色』自体が色という部首(色部の漢字:艶<エン>)。6角。
教育漢字(常用漢字の内、小学校6年間で必修とされる漢字が文部科学省で1958年に定められた)。
漢音でショク。呉音でシキ。中国現代音(ピンイン):shǎi, sè  訓:いろ
なりたち 人と、ひざまずいている人とにより、男女間の性欲、転じて、美人、美しい顔色、いろどりの意を表す。これを部首にして、顔色のさま、いろどりのさまなどを示す字ができている。
意味 (1)いろ。 (ア) 男女間の情欲。論語・季氏(きし)第十六之七・孔子曰君子有三戒章 『戒之在色』之(これ)を戒(いまし)むる色(いろ)に在(あ)り≪wikisource≫ (イ) 顔の美しいこと。容色の美しさ。韓非子・説難色衰え愛弛
む  (ウ) かおいろ。かおつき。「顔色」 (エ) いろどり。 (オ) つや。光沢。 (カ) おもむき。ようす。きざし。 (キ) しな。たぐい。
(2) いろどる。いろをつけてかざる。「彩色」
(3) いろをなす。いかりを顔に表す。むっとする。
(4) おどろく。顔色を変える。
(5) 仏教語形と色彩をいっしょにして、感覚的にとらえたすべてのもの。
国語 いろ。(ア)愛人。恋人。情婦。(イ)ひびき。調子。
【色界】しき
かい
仏教語三界の一つ。 三界とは、衆生の輪廻する三つの世界で、欲界(食欲・淫欲いん
よく
のある人々の世界)・色界(食欲・淫欲ははなれたが物質にとらわれている人々の世界)・無色界(三昧さん
まい
の世界にはいり、解脱げだ
をとげた世界)をいう。三昧とは仏教語で梵語ぼん
samādhiサマー
ディ
の音写。邪念を去り一つのことに精神を集中する。仏道修行に専念する。転じて、物事の極致に達する。また、束縛から開放されるの意。
【色即是空】しきそく
ぜくう
仏教語現世のあらゆる事物・現象は。本来空無であるの意。[般若心経はんにゃ
しんぎょう
]『色不異空。空不異色。色即是空。空即是空。』(色は空に異ならず、空は色に異ならず。色はすなわちこれ空、空はこれすなわち色なり。)≪wikisource≫ 英訳の例: form is not different from emptiness, and emptiness is not different from form. Form itself is emptiness, and emptiness itself is form.≪wikisource≫ ここでは 色 == form (形)、空 == emptiness(空っぽなもの)となっています。 般若心経は大乗仏教(Mahayana)の経典の一つで、正式名称は『般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)といい、わずか300文字というきわめて短く、大変ありがたいお経となっています。
【巧言令色】こうげん
れいしょく
口先じょうずで、顔色を和らげて人にこびへつらう。論語・学而 子曰:「巧言令色、鮮ナシ仁!」≪論語 (Wikisource)/學而第一